白斑病の人は脱毛できる?できない?

脱毛を行うにあたって障壁となる要素の一つに皮膚疾患があります。
その数ある皮膚疾患の中で、今回注目したいのが「白斑病」です。
なかなか聞き慣れない病名ですね。
実は意外と多くの人がこの皮膚病に悩まされているようです。
特に脱毛したい女性にとっては、脱毛ができるのかどうか気になるところですよね。
白斑病でも脱毛はできるのか、詳しく見ていきましょう。

白斑病(はくはんびょう)でも脱毛できる?

まず結論としては、白斑病の症状によって決まります
あまりにも白斑病の症状が悪化していたり、広範囲に渡っている場合は医師がストップをかけるかもしれません。
特に脱毛サロンでは対処が難しいので、断られる可能性が高いでしょう。
医療クリニックでは医師が施術を行う為、症状の度合いに応じた処置をしてくれます。
脱毛がOKとなった場合、白斑病の部位にシールなどを貼り付けて施術を行うのが一般的です。

白斑病とは?

では、この白斑病とは一体どんな病気なのでしょうか?

まず白斑病は先天性と後天性の二種類に分けることができます。
この内、後天性の白斑病は「尋常性白斑」と言われています。
日本では別名「白なまず」と呼ばれることもあります。

まだ根本的治療法が見つかっていない皮膚病の一つとしても知られ、発症確率は人口の1〜2%とされています。
国内には推定120〜240万人ほどの白斑病患者がいるようです。

この尋常性白斑には、主に3つのタイプに分けることができます。
それは「限局型」「汎発型」「神経分節型」です。

限局型は、体の一部で限られた範囲のみ発症するタイプです。
大きさは数センチ程度から10センチ近くのものまであるようです。

汎発型は、体のあちこちに発症するタイプです。
このタイプが尋常性白斑の中で最も多いと言われています。

神経分節型は、皮膚神経の通り道に沿って白斑ができるタイプです。
その白斑には白毛が生えることもあります。
尋常性白斑は、基本的に痛みや痒みを感じることがないようです。
また伝染することもないので、脱毛器を介しての伝染は心配しなくて良いでしょう。

白斑病で脱毛ができない理由

冒頭でも述べたように、白斑病はその症状の具合によって脱毛NGとなることもあります
では、なぜ白斑病は脱毛NGが出やすいのでしょうか。
その理由は白斑病の原因にあります。

実は、白斑病の原因はいまだにハッキリと解明されていません。
怪我や火傷、日焼けなどの刺激が肌に加わることが要因ではないかという見解もあります。
またストレスなどで自己免疫が低下することでも起きるとも考えられているようです。
他にも自律神経に異常をきたしていたり、遺伝が原因である可能性も挙げられています。

脱毛を行う上で特に注意を払いたいのが、自己免疫の低下かもしれません。
過度なストレスで免疫機能がうまく働かなくなると、メラニン色素を生成する細胞を自ら破壊してしまう作用をもたらしてしまうのです。
メラニンは皮膚の色を作る役割を果たしており、そのメラニンが不足してしまうことで肌が白く変色してしまいます。
これが白斑病の主な発症プロセスと言われています。

実は免疫機能の低下は、脱毛するには大きな障壁となる場合があるのです。
何故なら免疫機能は肌の状態と深く関わっていて、肌の調子が悪いとダメージを受けやすくなってしまうからです。

体には様々な免疫機能が働いていますが、皮膚そのものにも自己免疫があります。
その役割を担っているのが「ランゲンハンス細胞」という免疫細胞です。
一体どんな細胞なのでしょうか?

ランゲンハンス細胞は、皮膚の表皮内に存在する免疫細胞です。
この細胞の機能が低下してしまうと、様々な肌トラブルに見舞われてしまうと言われています。
働きが鈍くなってしまう原因としては、肌の乾燥やストレス、紫外線などが考えられます。
白斑病を発症する背景には、恐らくランゲンバンス細胞の機能低下も関わっているのでしょう。

白斑病の発症とランゲンバンス細胞の機能低下した状態で脱毛を行うと、かなり高い確率で肌に何らかの悪影響が出ると考えられます。
赤みや発疹が出るだけでなく、最悪のケースで白斑病が悪化する可能性があります。
白斑病はこうしたリスクを抱えるため、脱毛NGを出されることが多いのです。

また脱毛に関わるところでは、長年に渡ってカミソリで除毛を行っている方は白斑病になりやすくなるとされています。
それはカミソリによる肌への強い刺激が引き金となって、皮膚の免疫機能が落ちてしまうことがあるからです。
その為、白斑病を予防する意味でも、早めにサロンやクリニックで脱毛を行ってもらう方が良いかもしれません。
脱毛すれば、自己処理に掛かる時間や肌への負担を減らすことが出来ますね。

また白斑病の治療では、ステロイドを使用することがあります。
ステロイドや薬を服用している場合は、必ずサロンスタッフや医師に伝えましょう。

ステロイドを使用していると脱毛できないの? 脱毛とステロイドの関係性

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