脱毛をする時に、まず基本中の基本となるのが「体調管理」です。
体調が崩れてしまうと、脱毛効果が下がったり、肌に悪影響が出る可能性があるからです。
特に季節の変わり目や冬の寒い時期は、風邪などを引きやすいので注意が必要ですね。
では、もし風邪や発熱、体調不良が起きてしまった場合、脱毛を受けることは出来るのでしょうか?
それを詳しく見ていきましょう。
脱毛はNG
まず結論から言うと、風邪・発熱・体調不良時の脱毛はNGとされています。
これはほとんどの脱毛サロンや医療クリニックで、脱毛を控えるように勧められるでしょう。
では、なぜ脱毛を控えなければいけないのか。
それは先述したように、脱毛効果の低下や肌トラブルが理由として挙げられます。
しかし、脱毛施術を行うことによって、風邪の症状が悪化しやすくなることも忘れてはいけません。
脱毛を行う時は、薄い生地で作られた脱毛用の衣服を着用します。
また肌の炎症を抑えるために冷却ジェルなども塗ることがあるので、免疫が落ちている体をより冷やしてしまうことになります。
体の冷えは、ご存知のように風邪の症状悪化に繋がりますよね。
脱毛サロンでは原則として医療行為は行えませんから、施術後に風邪が悪化したとしても治療を行えません。
このように、風邪・発熱・体調不良が分かったその時点でキャンセルか延期を自己申告するのが望ましいです。
マナーの部分においても、風邪やインフルエンザにかかった状態で施術を受けることは、サロンやクリニック側に迷惑を掛けてしまいますね。
施術で使用した器具などを通して、院内感染を起こしてしまうことも考えられるからです。
必ず、サロンスタッフや医師に伝えましょう。
風邪で肌が過敏になる
風邪によって皮膚が過敏な状態になることも、脱毛NGとなる理由の一つとして挙げられます。
では、なぜ風邪などを引くと肌が敏感になってしまうのでしょうか?
風邪になってしまうと、体調ばかりに意識が向かってしまいがちです。
しかし、実は無関係とも思える肌にも色んな影響を及ぼしているのです。
風邪は鼻水や咳が出たりする初期症状に加えて、肌にハリがなくなったり、ちょっとした刺激に負けやすくなるような作用を起こします。
恐らく、普段通りのスキンケアを行ったとしても、いつもより敏感になっているような違和感を感じることがあるかもしれません。
風邪によって肌がこのような状態になるのは、ちゃんとした理由があります。
その理由は「免疫」にあると言われています。
体内にウイルスや細菌が侵入すると、風邪の症状であるクシャミや発熱が起きます。
これは体の免疫機能が病原菌を撃退しようと抵抗している反応なのです。
免疫が病原菌と戦っている間、体はその働きを最優先にします。
すると、それ以外の肌の潤いを保ったり、免疫力を高めるなどの働きが一時的に弱くなってしまいます。
その為、肌の潤いが十分に保てなくなり、表皮が乾燥して荒れやすくなります。
肌の乾燥は、必然的に敏感肌を招いてしまいますよね。
風邪で敏感肌になってしまう理由は、実はこんな背景があったのです。
風邪薬でも肌荒れに
このような悪影響を肌に与えてしまう風邪を早く治そうと、私たちがすぐに手を伸ばしてしまうものがあります。
それが「風邪薬」です。
しかし、ちょっと待った!
そんな頼りになる風邪薬によっても、肌荒れを起こしてしまうことがあるのです。
風邪をひいた時に服用する風邪薬。
病気を治したり、症状を軽くする働きを「主作用」と言いますが、反対に本来の目的以外の作用が働いてしまうことを「副作用」といいます。
風邪薬の副作用は、眠気・胃腸が荒れやすくなる・喉の渇き・痒み・発疹などが起きることがあります。
特にアレルギー体質であったり、腎臓や肝臓などの薬の分解に直接関わる臓器が弱い方は、これらの副作用が出やすい傾向にあるようです。
この副作用をなるべく抑えるためには、薬の服用方法、用量などを守る必要があります。
また薬の飲み合わせをしないということも大事です。
医師や薬剤師にこれらの点を確認するのも良いでしょう。
これらの副作用の恐れがある為、脱毛サロンやクリニックでは、風邪薬の服用期間中の脱毛は控えるように勧めてきます。
もしかしたら、衛生面の管理が整っている医療クリニックでは、脱毛が可能な場合があるかもしれません。
どうしても脱毛したいのであれば、クリニックの医師に体調と服用中の薬を必ず伝えて相談して下さい。
せっかく予約して待ちに待った脱毛ですから、風邪ぐらいでキャンセルしたくないという方もいるでしょう。
ただ風邪にかかったということは、これは体から何らかの体調不良が起きているサインでもあるのです。
もしかしたら、風邪よりも重大な病気になっているかもしれません。
脱毛したいのであれば、焦らずに風邪を治すことに集中しましょう。
その上で、体調が万全な状態になってから、脱毛を再開することをお勧めします。