女性の美容法は、近年の技術進歩によって誰でも手軽に行えるようになってきました。
特に女性の関心を集めているのが、脱毛と豊胸手術ではないでしょうか。
何故なら「綺麗な肌」と「豊かなバスト」は女性らしさを象徴するものだからです。
欲を言えば、どちらも得たいですよね。
豊胸手術をしても脱毛は行えるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
豊胸手術と脱毛
まず結論から述べると、豊胸手術を行っていても脱毛することは可能です。
その逆の、脱毛してから豊胸手術することも問題はないようです。
ただし、いくつか注意しなければならない点もあります。
まず豊胸手術を行ってから脱毛する場合は、ある程度の期間を空けてから脱毛するようにしましょう。
その理由は「体の拒否反応」です。
豊胸手術の中でも、特にシリコンを使用することで体が拒否反応を示すことがあります。
体内に異物が入ってくることを拒絶してしまうのです。
具体的に述べると、シリコンバッグのカプセル拘縮(こうしゅく)が起きてしまいます。
この拒絶反応は、バッグの周りに膜を張って体外へ押し出そうとする現象です。
結果として胸の形が崩れてしまったり、痛みが長引くこともあるそうです。
また場合によっては、生命に関わる危険性も考えられます。
その為、事前に医師との十分なカウンセリングやアフターケアを施す時間が重要になってきます。
拒否反応を予防する為にも、豊胸手術後は医師の指示に従ってアフターケアに集中せざるを得なくなります。
このような理由から、脱毛は豊胸手術のアフターケアが完了してから行うのがベストと言えます。
豊胸と脱毛どちらも出来るだけ早くしたい方は、脱毛を行ってから豊胸手術へ移行するのが良いでしょう。
恐らく、この順番の方がリスクを少なくできるはずです。
また豊胸手術後のアフターケアの期間中は、拒否反応を抑えるための薬なども処方されます。
その薬を服用している中で脱毛を行ってしまうと、肌トラブルが起きてしまうことも十分に考えられます。
薬によって肌が過敏になってしまうので、脱毛器の光線でダメージを受けやすくなってしまうんですね。
アフターケア後に脱毛を行う際は、サロンやクリニックに薬の種類や服用した期間などを必ず伝えましょう。
クリニックは医師が診てくれるので、豊胸手術後で不安であればサロンよりもクリニックをお勧めします。
脱毛とシリコン
では、脱毛器から発せられる光線はシリコンへ影響を与えることはないのでしょうか?
その答えはイエス。
光脱毛とレーザー脱毛ともに、体内にあるシリコンへの影響はないと考えて良いでしょう。
何故なら、脱毛器の光線照射は表皮から約3mm〜5mmまで届くと言われています。
シリコンは光線が届かない深さに入れられるので、シリコンに異常が出ることはないでしょう。
豊胸手術後に問題が出る場合、アフターケアが不十分であることが原因のようです。
シリコンによる豊胸手術には、主に二種類あります。
それは「乳腺下法」と「大胸筋下法」と呼ばれるものです。
乳腺下法は乳腺の下へ、大胸筋下法は大胸筋の下へシリコンを入れる方法です。
本来は乳腺の下にシリコンを挿入するのですが、皮膚や皮下組織が薄い女性は大胸筋の下にシリコンを入れることを勧められます。
皮膚や皮下組織が薄い女性が乳腺下にシリコンを入れると、一目でシリコンがあることが分かってしまうようです。
自然な胸の形に見せる為にも、大胸筋の下に入れる必要があるのですね。
ただ大胸筋の下に入れると、筋肉の動きに合わせてシリコンが動くというデメリットもあります。
脱毛と相性が良い豊胸手術
では、脱毛も行う為に一番良い豊胸手術は何なのでしょうか。
豊胸手術はシリコン以外にも「脂肪注入」や「ヒアルロン酸注射」などがあります。
シリコンバッグや脂肪注入の手術法は、先述したように拒絶反応や合併症が出るリスクを抱えてしまいます。
手術後に脱毛も考えているなら、出来るだけスムーズに豊かなバストと綺麗な肌を手に入れたいですよね。
この二つを可能にする為に、豊胸手術はヒアルロン酸注射をお勧めします。
なぜヒアルロン酸注射なのでしょうか。
その理由は、ヒアルロン酸が人間由来の美容成分なので副作用が出ないことが挙げられます。
ヒアルロン酸は体の中に多く含まれており、細胞同士を結びつけるために高い保水力を持ち合わせています。
この性質からヒアルロン酸は美肌成分として知られていますね。
その保水力は、ヒアルロン酸1gに約6リットルもの保水効果があるとされています。
ヒアルロン酸による豊胸手術は、施術時間も20分〜30分と短時間で終えることができます。
左右の胸のバランスを整えたり、1カップほどのサイズアップを狙う方であれば、ヒアルロン酸注射がベストな選択と言えるでしょう。
ただ2,3年経てば、ヒアルロン酸は体内に自然に吸収されてしまいます。
定期的にヒアルロン酸を注入しなければいけない点も考慮して下さい。
脱毛において、体の保水力は肌の負担を減らすための大きな味方となってくれます。
ヒアルロン酸注射による豊胸手術は、体の保水力を高める助けとなります。
注射後は鈍痛や腫れが起こることがありますが、約1週間で治ります。
アフターケアにかける時間も少ないので、他の豊胸手術よりも早く脱毛を行うことができるでしょう。