どこまでが永久脱毛?意外と知らない永久脱毛の定義について【コラム】

女性にとって悩みの種でもある体毛が永久に生えてこないのは、非常に魅力的ではないでしょうか。
二度と毛が生えてこないとなると、自己処理の手間も省けてとても楽な上にムダ毛を気にして服装を考えることも無くなります。
ですが、永久脱毛とはどのような状態をいうのかを明確に理解している方は果たしてどのくらいいるのか、と考えると実際かなり少数ではないかと考えられます。
以下では女性なら誰しもが気になるであろう永久脱毛の定義について述べていきたいと思います。

本当の意味での定義

実は、日本には永久脱毛に関しての定義はありません
ですが米国にはその定義があるため、主に日本ではこの定義を参考にしています。
その永久脱毛の定義とは、「最終脱毛から1か月後の毛の再生率20%以下である脱毛法」とされており、米国電気脱毛協会(AEA)が定めたものとされています。
これは、脱毛サロンで施術が完了した際に、1か月後に再び生えてくる毛が初めに生えていた毛の2割以下である状態を指します。
つまり、脱毛サロンでの施術が完了した時点から1か月後に元々生えていた毛の2割以下の状態にさえなれば永久脱毛ということができるのです。
20%というと言い換えれば5分の1ですが、こんなにも毛が残っている状態で永久脱毛と言えるのか、と思う方が多いでしょうがそれは当然です。
実際に筆者もいわゆる美容脱毛サロンにて脱毛のコースを完了して2年程経ちますが、ムダ毛はほとんどありません。
ほとんどと言うとまだ残っているのか、と思われるかもしれませんが産毛のような毛がたまに生えているのを見つけるくらいで、自己処理などは脱毛のコースを完了してから一切していません。
また、レーザー脱毛についても米国食品医薬品局(FDA)が永久脱毛を謳うことのできる脱毛機器の要件として、「レーザーを3回以上照射後、6カ月経過した時点で67%以上の毛が減っている」としています。
以上2つの定義を考えても、毛量や毛周期は個人差が激しいということもあり、全身の毛が完全になくなる状態を示す100%という数字は定義にはしないのではないかと思います。
いかがでしょうか。おそらく多くの方が永久脱毛と言えば体毛が全て無くなり、一切毛が生えてこなくなる全身がつるつるの状態を想像していたのではないかと思います。
「永久」という言葉の意味から、脱毛サロンでコースを完了すればもう一生ムダ毛は生えてこないと考えている人もたくさんいると思いますが、それは仕方ないと思います。
実際には施術をしてから50年間、1度たりともムダ毛が生えてこなかったという例はかなり少数だそうです。
最も、電気式の脱毛機器が一般化し始めたのが1960年代と言われているため、まだまだ歴史が浅いということも例が少ない理由でもあります。
ですがこれはあくまで「定義」なので、100%ではなくても90%の体毛を無くすことは美容脱毛サロンの施術でも可能であると筆者は実体験をもって感じています。

将来的には脱毛をしたい!今から注意しておくべきポイント

永久脱毛ができる脱毛方法

現在、多くの美容脱毛サロンで行われている施術は、美容光脱毛という施術方法で、完全にムダ毛を無くすことはできません。
1984年、厚生労働省により「いわゆる永久脱毛を医師以外が行った場合は法律(医師法)違反」と制定されたため、日本で脱毛に強い効果が現れる永久脱毛ができるのは医療機関のみとされています。
美容脱毛サロンで永久脱毛の施術をした場合には、もちろん違反行為になります。
そして、医療機関で永久脱毛ができる脱毛方法はレーザー脱毛とニードル脱毛です。
ニードル脱毛に関しては毛穴に針を通してムダ毛が生えてこないようにする施術のため、施術した毛穴からは毛が生えてこないとされています。
その意味では、多くの人が想像している全身がつるつるで一本も毛が無い状態に最も近づけるのはこのニードル脱毛であると言えます。
強い効果の一方で、美容光脱毛やレーザー脱毛と比べて強い痛みを伴うことや時間を要することがデメリットともされています。

美容脱毛サロンで行われている施術

現在、美容脱毛サロンでは「永久脱毛」ではなく「永久減毛」という方法が主な施術方法となってきています。
美容光脱毛の機器を使用している美容脱毛サロンで行われているのは、脱毛ではなく減毛にあたります。
減毛は、毛を完全に無くしてしまうのではなく、生えてくる毛の量を施術の回数を重ねることで徐々に減らしていき、最終的には元の毛量よりも格段に少ない状態あるいは次に毛が生えてくるスピードを遅くする、というものです。
元々、毛量が多い場合や一本の太さが太い場合であればあるほど施術の回数を重ねることで効果を感じやすいとされています。
一方、美容光脱毛の光は黒いものに反応しやすいため、元々毛量が少ない場合や一本の太さが細い場合は前述の場合に比べて効果を感じるのに時間を要するとされています。

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