ヘルペスだと脱毛できないって本当?真実と理由をお答えします

脱毛サロンや医療クリニックで脱毛する時に、チェックされることがいくつかあります。

その一つが「肌トラブル」です。
肌トラブルがあると、原則的には脱毛を受けることは見送らなくてはいけません。
その理由は、光線を照射することで肌の状態が悪化する可能性があるからです。

この肌トラブルの中でも特に注意すべきなのはヘルペスかもしれません。
今回はヘルペスと脱毛について見ていきましょう。

脱毛を断られるヘルペス

結論から言うと、ヘルペスを発症している期間は脱毛を受けることができません。
その理由は、ヘルペスが「感染症」だからです。
脱毛サロンや医療クリニックが断るのは、この感染症を院内で広げたくないからなのです。
ヘルペスの感染源になってしまうと、当然のように評判が落ちて損害を出してしまう恐れがありますよね。
特に脱毛サロンは医師や看護師がいないので、そのリスクはクリニックよりも高いかもしれません。

この理由から、ヘルペスの症状が落ち着くまで施術は控えることが一般的です。
ヘルペスの症状が落ち着けば、脱毛を再開することができます。
では、脱毛サロンやクリニックが警戒するヘルペスとは、一体どんな病気なのでしょうか?

完治しない感染症

ヘルペスとは誰でもかかる可能性がある皮膚の感染症です。
この感染症は2種類に分けることができます。
それが「帯状疱疹」と「単純疱疹」です。

この2つの感染症はどちらもヘルペスウイルスが原因となって発症しますが、医学的には別の疾患として認識されています。
また一般的にヘルペスは、帯状疱疹のことを指しています。

帯状疱疹は、広範囲に渡って発赤や小さい水ぶくれができる症状が出ます。
必ず体の右側か左側どちらか一方で症状が現れ、全身に広がることはないようです。

この帯状疱疹で一番つらい症状は「痛み」と言われています。
個人差が大きく、痛みを感じないこともあれば、激痛に見舞われることもあるそうです。
たとえ皮膚に見える症状が治まったとしても、痛みが数ヶ月以上続くケースもあります。
また全身どこでも発症する可能性があり、顔周りに発症すると顔面神経に障害が残ることも懸念される病気なのです。
しかし、適切な治療を病院で受ければ10日以内で治癒できます。

単純疱疹は、単純ヘルペスウイルスという帯状疱疹と似た性質を持つウイルスによって発症する皮膚の病気です。
この単純ヘルペスには、1型と2型の2種類に分けられます。
1型の特徴は、口周りや顔面など上半身にできることが多いものです。
一方2型は、性器や下肢などの下半身に発症することが多いと言われています。
この単純ヘルペスで最も知られているのが、口唇ヘルペス性器ヘルペスです。

口唇ヘルペスは、ウイルスとの接触や飛沫によって感染します。
初期症状として口の周りにムズムズ・ピリピリとした不快感を覚えます。
そこから数時間〜数日後に発疹や水ぶくれが現れてきます。
初感染の場合は水ぶくれも大きいものができますが、再発した時は比較的に小さい範囲での症状におさまります。

性器ヘルペスは、性交渉による感染がほとんどと言われています。
感染してから2〜12日間の潜伏期間を経てから発症します。
症状としては、お尻や性器周りに赤いブツブツの発疹ができ、ただれも起きることがあります。
初めて感染した時は、強い痛みや発熱を伴います。
症状がひどくなると、歩行や排尿が困難になる恐れもある病気です。
この性器ヘルペスは男性よりも女性の感染率の方が高いとされています。
特に20代女性への感染が最も多いようです。
これは性体験の経験が低年齢化していることが理由として挙げられます。
感染すると恐い性器ヘルペスですが、治療すれば1週間程度で治癒することができます。
このように様々な症状を持つヘルペスですが、実は感染してしまうと”完治”はできないと言われているのです。
皮膚に見える症状は一時的に治まるのですが、ウイルスは体内の神経節に入り込んで一生そこに棲みついてしまうのです。
このウイルスは体の免疫機能が弱くなった時や疲れなどがあった時に、疱疹を再発させます。

脱毛でヘルペスに感染するのか?

感染してしまうと完治ができないヘルペスですが、脱毛すると感染してしまうことなどあるのでしょうか?
脱毛時で感染するケースは、VIOラインの脱毛を行った時が多いかもしれません。
VIOラインは自分での処理が難しい箇所なので、サロンやクリニックで脱毛前に処理を行ってもらうこともあります。
そうすると、カミソリや電気シェーバーを介して2次感染の恐れが出てきます。
大手の脱毛サロンやクリニックでは消毒や殺菌は徹底しているので、感染する可能性は低いと言えます。
しかし、個人経営のサロンではその点がどうしても怪しくなってしまうのです。
その為、サロンやクリニックには自前のカミソリや電気シェーバーを持参していく方が良いかもしれません。
これが感染に対抗できる有効な予防法と言えるでしょう。

ヘルペスの予防方法

口唇ヘルペスは人との接触において感染します。キスなどの直接的な接触だけではなく、使用したタオルグラスからも感染する可能性があります。
肌の健康状態が良い時は感染しにくいのですが、傷がある時や、粘膜部分に触れた時はそこからウイルスを侵入させてしまい感染する可能性があります。
まわりに口唇ヘルペスの症状が出ている人がいる時は、マスクをつけたり、同じタオルを使用しないようにしたり、使った食器を念入りに洗うなどして予防しましょう。

性器ヘルペスは空気感染や飛沫による感染はしません。主に性行為の相手の性器がヘルペスに感染していて、そこからうつります。
コンドームで予防することができますが、性器以外に症状が出ている時はコンドームだけでは予防することができません。パートナーに症状が出ている時は性行為は控え、患部を触らないようにし、もし患部に触れてしまったらよく洗うようにしましょう。トイレの便座にウイルスがつく可能性もあるので、便座を消毒をすることも重要です。

また、口唇ヘルペスが性器へ感染してしまう可能性もあります。オーラルセックスでも感染率が高いと言われています。
ヘルペスは症状が出ている時に感染しますので、症状が出ている時はパートナーのためにも性行為は控えるようにしましょう。

ヘルペスができている時の食事

外用薬や内服薬で治療するヘルペスですが、普段の食事でもヘルペスに効果的なものがあります。
ヘルペスには必須アミノ酸の「リジン」という栄養素がてとても効果的で、このリジンとはたんぱく質を作るために必須な成分であり、免疫力を高める効果もあります。ヘルペスとは、免疫力が下がっている時に発症しやすい病気ですので、このリジンを摂取し免疫力を上げることで効果が期待できます。
肉、魚、牛乳、乳製品、大豆製品などにリジンは多く含まれていますので、ヘルペスの症状にお悩みの方は積極的に摂るようにしましょう。

しかし、リジンを摂取していても効果が現れない時があります。それは、「アルギニン」という疲労快復の効果があるアミノ酸をとりすぎてしまった時です。アルギニンを摂りすぎるとヘルペスの菌まで活性化させてしまう恐れがあります。
かといって、全く摂らなければいいというわけでもなく、ヘルペスの発症や増殖を抑えるには、アルギニンとリジンの摂取量を1:4にする必要があると言われています。
アルギニンは、チョコ、カフェイン、干しブドウ、ピーナッツ等ナッツ類などのに含まれているので摂りすぎに注意しましょう。

まとめ|脱毛とヘルペス

ヘルペスは一度感染すると完治しない病気です。しかし、完治しないと言っても、症状が出ていない時は感染する可能性が極めて低いため、脱毛の施術を受けることが可能です。
ヘルペスの症状が出ている時に脱毛の施術を受けると、症状を悪化させてしまったり、他のお客様に感染させてしまう可能性もゼロではありません。
お店や他のお客様そして自分自身のためにも、まずは治療に専念し、症状が落ち着いてから脱毛を始めるようにしましょう。

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