意外な盲点!?乾癬(かんせん)でも脱毛できる?乾癬ってどんな病気?

脱毛は、どんな人でもできるわけではなく、肌コンディションに応じて脱毛を遠慮すべきケースもあります。
その中で、乾癬という肌のトラブルを抱えている場合は、脱毛することができるのでしょうか?

乾癬とはどんな病気なの?

まずはじめに、乾癬とはどのような病気なのかについて紹介します。
乾癬とは、慢性の経過をとる皮膚疾患のことを言うのです
一概に言っても、様々なケースがあり、発症する場所も程度もバラバラなんです。
代表例としては、皮膚から少し盛り上がった部分から、フケのような物質が発生して剥がれ落ちる症状を見せます。
フケのようなものは鱗屑(りんせつ)とも呼ばれています。

乾癬になると、周辺の皮膚よりすこし盛り上がった状態へステージが移行します。
サイズ的には非常に広範囲に鱗屑が発生し、見た目もかなり奇妙なものとなるのです。
主に頭皮や肘などの外的ストレスのかかりやすい場所に発生する傾向がありますが、眼球と口唇以外のどの部位でも発生するのが特徴になります。

鱗屑は、見た目が良くないのもありますが、症状によってはかゆみであったり痛みが生じます。
現代の日本では、発症率は0.1%ととても稀な病気という認識を持たれていますが、一方で「かんせん」という名称だけに感染するのでは?と言った誤解が生じるのです。
もちろん、感染する病気ではありません。
また、見た目が良くないことで、いじめの原因などになることも問題視されています。

乾癬で脱毛はできるの?

乾癬は肌のトラブルですが、乾癬が発生している時に脱毛を行っても問題ないのでしょうか?
乾癬自体がかなり稀な病気ですし、症状も様々なので、脱毛しても問題ないとは言い切れません。
実際に脱毛サロンの場合は、乾癬というだけで脱毛を断られるケースもあります。
これは、万一症状が悪化してしまう可能性があるので、そのようなリスクを犯してまで脱毛することはおすすめできないのです。

クリニックによっては、脱毛に応じていただけるケースもあります。脱毛クリニックは医師や看護師が常駐しており、安全体制が整っているので、脱毛サロンより施術できる可能性があります。この場合でも、まずお試しで脱毛を行ってみて、症状が悪化した場合にはその時点で施術を断るという方法を採用することがあります。

他では、脱毛を行う場合に事前の問診が行われますが、その時点で肌に異常があるという判断でお断りされるケースがあります。
このさじ加減は、脱毛を担当するクリニックによって大きく反応が異なるのです。
これは、乾癬自体がまだまだ謎の病気であり、脱毛によって影響があるかどうかの知見に乏しいがため、お断りされるようです。

まずはお試しで脱毛を行う!

仮に脱毛を行なっていただけることになっても、最初はトライアル的な形でレーザーパワーを抑えて脱毛を行います。
また、この際もなるべく乾癬の症状が出ていない部位で行うのが一般的です。
この脱毛で問題ないと判断されれば、本格的な脱毛に入ります。
但し、脱毛するにあたっても、かさぶた状になっている症状のひどい部位への脱毛は、まず行なってもらえないと考えてください。

また、乾癬が発生している部位への脱毛は痛みが伴うので、場合にとっては笑気麻酔が行われます。
この当たりからも、脱毛自体がリスクが高いですし、痛みもあるので脱毛が好ましい行為とは言えません。

乾癬の場合はどの脱毛を行う?

脱毛を行える場合、どの脱毛方法が用いられるのでしょうか?
乾癬が発生している場合、主にレーザー脱毛が用いられます。
レーザー脱毛は、高い脱毛効果を期待できて、ニードル脱毛ほど痛みが発生しないのが特徴です。
また、短時間で施術が完了するのが魅力的ですね。

乾癬の場合は、そもそもかさぶた状の出来物が発生するので、ワックス脱毛のように剥がす脱毛を行うと、より症状が深刻化する事があります。
また、ニードル脱毛も良いのですが、時間がかかりすぎるデメリットもあります。
総合的に考えて、レーザー脱毛がベターな脱毛方法と言えますね。

但し、レーザー脱毛の場合でも、特別配慮した形で脱毛が行われます。
最も異なるのは、麻酔クリームが使用できない点です。
麻酔クリームは、副作用として赤斑や皮膚炎などを発症させることがあります。
乾癬でも赤斑の症状が発症するので、乾癬の方には相応しくない麻酔方法であるといえますね。

レーザーの場合でも、もちろん一度照射してみて肌への影響がないことを確認します。
この際も、なるべくレーザーパワーを落として、低刺激な状態で脱毛を行うのです。
この結果から、次の脱毛へ進むか否かを判断します。
また、通常では複数回をセットで契約するのが一般的ですが、乾癬の方は1回づつの契約となってしまうケースがほとんどです。

他にも、通常のレーザー脱毛でも同様ですが、施術後のケアが重要です。
このケアを怠ると、乾癬の症状が悪化することもありますので、医師の指示に従って、念入りにケアしてください。

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