脱毛でもよく耳にするメラニン、メラニンってなに?

脱毛の仕組みを聞くと、光やレーザーがメラニンのある黒い部分に反応し、熱を加えることによって、毛を作り出す組織である毛母細胞を破壊し毛が生えてくるのを阻止すると説明されます。
このよく聞くメラニン。シミの原因にもなり、メラニンを減らす美白化粧品もあります。
しかし、メラニンが減ってしまうと脱毛効果が落ちたりしないんでしょうか?そもそもメラニンってなに?今回はメラニンについてお話していきます。

メラニンって何?

メラニンとはメラニン色素とも呼ばれている色素のことです。人・動物・植物などにおいて形成され、肌や髪などの色を作っています。
メラニンにはユーメラニン(真性メラニン)フェオメラニン(亜メラニン)の2種類あり、ユーメラニンは褐色〜黒色、フェオメラニンは黄色〜赤色のメラニンをしています。人によって髪の色や肌の色が違うのは、このユーメラニンとフェオメラニンの量が違うからです。
黒髪の人はユーメラニンがほとんんどで、金髪の人はフェオメラニン、赤髪の人はユーメラニンとフェオメラニンが混ざっていることにより赤く発色しています。
ユーメラニンは、紫外線により発生する活性酸素を消去しますが、フェオメラニンは、紫外線を浴びると逆に活性酸素を作ってしまいます。白人に皮膚癌が多いのはこれが理由の1つとして挙げられてます。

メラニンはメラノサイトで作られる

ではメラニンはどこで形成されているのでしょうか?メラニンはメラノサイトで作られています。
メラノサイトはメラニン細胞や色素細胞とも呼ばれ、表皮細胞の約8%はメラノサイトです。光を浴びる場所に多く存在します。
4層に分かれている表皮の最下層である基底層にメラノサイトはあり、紫外線の刺激を受けるとメラニンを生成します。
メラノサイトは加齢とともに機能が低下していき数も減少します。

メラニンはお肌のバリア

メラニンはシミ・そばかすの原因とも言われていて疎まれがちです。では、そもそもなんのためにメラニンは作られるのでしょうか?
結論から言うと、肌の細胞を紫外線の刺激から守るためにメラニンは作られているんです。
皮膚が紫外線を浴びると皮膚の奥深くまでダメージを受けます。皮膚細胞は、常に新しいものを作り続けていますから、傷つけられた細胞が、傷つけられたまま細胞を作り続けると、異常をもった細胞が生まれてしまいます。紫外線には黒いものに吸収される特徴があるので、黒いメラニンがバリアとなって肌が紫外線の影響を受けないようにしてくれていたんですね。
もしメラニンがなければ、皮膚ガンになってしまったり、水ぶくれなどの炎症が起きてしまいます。メラニンはお肌を守るためになくてはならない存在なのです。

メラニンがどうやってシミに変わるの?

さて、お肌を紫外線から守ってくれているメラニンですが、シミやそばかすの原因となっているのも事実です。一体どのようにシミに変わっていくのでしょうか?
メラニンはメラノサイトの中でチロシンというアミノ酸から作られます。チロシンはチロシナーゼと呼ばれる酸化酵素により、どんどん変化してメラニンになります。作られたメラニンは、本来はターンオーバーによって角質とともに肌の表面に押し上げられます。
しかし、過剰にメラニンが作られてしまうとターンオーバーとともに排出しきれずに残ってしまい、シミとしてお肌に沈着してしまいます。
また、ターンオーバーが乱れるとシミのんってしまいますので、ターンオーバーを正常に保つことが重要です。

メラニンをシミに変化させないために

メラニンがなぜシミになるのかがわかったところで、シミに変化させないために日頃から私たちができることはあるのでしょうか?

まずは、しっかりと紫外線対策をすることです。日差しの強い夏だけではなく、年中紫外線は降り注いでいます。日焼け止めを塗ったり、日傘をさしたり、極力お肌に紫外線を浴びさせないようにしましょう。メラニンを過剰に生成させないためのポイントです。

また、メラニンを排出させるためには、正常なターンオーバーが不可欠です。ターンオーバーの乱れは加齢だけでなく、睡眠不足や栄養不足、ホルモンバランスの乱れやストレスなども関係してきます。栄養バランスの取れた食事や適度な運動、質の良い睡眠を心がけるようにしましょう。普段の生活を見直すことも大切です。

スキンケア商品には、ターンオーバーを促す商品もありますので、そういったものを使用するのもオススメです。

脱毛はメラニンに反応して行う

レーザー脱毛や光脱毛は、照黒いものに反応するレーザー・光を肌に照射し、毛根に含まれるメラニンに反応して熱ダメージを与え、毛根を破壊していく脱毛方法です。メラニンが少ない産毛や細い毛より、メラニンが多くて太くしっかりした毛の方が効果があります。
黒いものに反応するため、日焼けをしているお肌の方は脱毛を行うことができません。脱毛を検討中の方は日焼け対策を行うようにしましょう。

日焼けは禁物?脱毛と日焼けの関係

まとめ|メラニンについて

シミやそばかすの原因になるため、嫌われもののメラニンですが、実は私たちのお肌をしっかりと守ってくれる役割があったんですね。
シミにならず排出させるためにも、正常なターンオーバーが行えるよう、日頃の生活から意識していきましょう。

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